国際ブランド・クレジットカードの誕生の歴史を簡単にまとめました!

国際ブランド・クレジットカード誕生史

AMEX、Diners、JCB、MasterCardおよびVISA(ABC順)のクレジットカードの誕生史を簡単にまとめておきましょう。

クレジットカードの起源は、1920年代、アメリカ東部のガソリンスタンドが発行した紙製のカードに求められました。ホテル、デパート、ゴルフ場などがこれに追随しました。いずれも単一目的のハウスカードでした。1929年の大恐慌により、カードの動きは衰退したが、第2次大戦後1940年代後半に入ると、アメリカの多数の銀行が、争って、SCRIP(一定地域の商店で現金同様利用できる金券の一種)を発行し始めました。また、1948年には、海外旅行ブームが広がり、 トラベラーズチェックの売上が急増しました。

American AirHneがUATP(Universal Air Travel Plan)カードを発行したのもこの年でした。多くの国際航空会社がこれに追随しました。

1951年、FrankHn National Bank of Long lsland、NYが、 このSCRIPを加工して、バンクカードの体裁を整えたものを発行しました。銀行クレジットカードの始まりです。1950年代前半は、中小銀行によるクレジットカード乱発時代でした。この動きの中で、Diners Clubが生まれ、さらに、すでに100年の歴史を誇る郵便・旅行業界の雄、American Expressがクレジットカード業界に乗り出してきました。

1958年、Bank of AmericaがBankAmericardカード第1号を発行しました。すなわち、VISAの誕生です。60年代、BankAmericardの全米における積極的なFC展開作戦に対抗する形で、東部の14の銀行が、InterbankCard Association(ICA)を設立し、MasterCard誕生の路を拓きました。

この間、ジェーシービーが日本において誕生し、当初はAMEXと手を結ぶケースも見られたが、やがて独自の路線を打ち出して、日本唯一の日の丸カードとして成長していきました。

以下、それぞれのブランドの動きを、アメリカと日本に分けて、追ってみましょう。

アメリカン・エクスプレス

アメリカ

1850
American Express CO.急行便会社として、NY州バッファローで誕生。当時の人口急増、大陸内部への進出、南北戦争を背景に急成長。
1882
世界で初めて、郵便為替業務を開始。
1888
本社にヨーロッパ部門を設置。
1891
世界で初めて、 トラヴェラーズチェックを発行。
1895
パリに初めて、海外事務所を開設。
1915
NY本社に旅行サービス部門を設置。
1957
6代目社長、R.T.リード、クレジットカード業務への進出を決定。(1958。10・1をスタート日とする)
1958
American Express Card(紙製)を米・加両国で発行。
1961
紙製カードからプラスティック製カードに変更。

日本

1917
横浜に、日本初の事務所を開設。
1954
アメリカン・エキスプレス銀行東京支店を開設(3月)。アメリカン・エキスプレス・インタナショナルInc.日本支社を開設(11月)。
1967
JCBと提携し、JCBがAMEXに代わってAMEXグリーンカードを発行する形をとることにより、日本でカードを発行。
1974
日本円トラベラーズチェックを発行。
1980
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカードを発行。
1983
アメリカン・エキスプレス・カードを発行。
1991
住友銀行と提携、住銀アメックス・サービス輸を設立。
1993
プラチナ・カードを日本で初めて発行。
1997
クレディ・セゾンと提携し、セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードを発行。
2000
JCBと加盟店業務で提携。
2001
日本旅行との合弁会社、(株)日本旅行・アメリカン・エキスプレスを設立。

ダイナース・クラブ

アメリカ

1950
ダイナース・クラブ、ニューヨークで誕生。R.E.シュナイダーとフランク・マクナマラ両氏が、初めて多目的クレジットカードを発行。クラブ名を食事をする人々のクラブとして、ダイナースとした。加盟店は、NYの7つのレストラン.カード会員は約100名。会員証は紙製の手帳型カード。表紙に会員番号、会員名、サイン。中味に加盟店名、有効期間6カ月。その後、カードの流通範囲は次第に全米に広がる。この間、T&E(travel and entertainment)の言葉も誕生。
1951
海外進出(FC展開)開始。イギリス第1号、日本は24番目。
1975
(株主変更)Continental lnsurance Corp.,ダイナースの株式100%取得。
1981
(同上)citi Bank、cOntinental lnsuranceからダイナースの株式100%を買い入れ。

日本

1956
日本進出。ダイナースのブルーミングデーム社長と郷裕弘氏との間で、初のFC契約締結。
1960
ダイナース・クラブと富士銀行および働日本交通公社との間で契約成立、い日本ダイナース・クラブ誕生。
1961
日本ダイナース、クラブ、国内会員の募集開始。為管法の制限により、国際カードの発行なし。カードは世界初のプラスティック製。券面上に『日本国内用』、「vaHd only in Japan」の文字を表示。
1962
富士銀行との間で、カード利用代金の銀行預金口座自動引落しを実施。
1963
外貨預託方式による国際カードを初めて発行。
1967
キャッシングサービス開始。富士銀行、協力体制を強化。
1969
カード保険を開発、取扱い開始。
1978
日本初のインターナショナル・カードを発行。
1981
カード裏面に磁気テープ装着。
1983
カード表面に磁気テープ装着。
1990
(株主変更)CitiCorpが保有するダイナースの株式5万株が、富士銀行、日本交通公社その他に譲渡された。
1999
(株主変更)Citiグループ、富士銀行およびJTBグループが保有する日本ダイナースの全株式を買い戻し。

ジェーシービー

日本

1961
三和銀行と日本信販、日本クレジット・ビューロー(JCB)を設立。三和銀行と大阪信用販売、大阪クレジット・ビューロー(OCB)を設立。
1967
JCB、AMEXと提携。
1968
JCBとOCB合併。キャッシング・サービス取扱い開始。
1973
五光商事(株)(現、(株)ジェーシービー・サービス(株))を設立。
1974
カード券面上に、Valid Only in JAPAN、裏面に、「このカードは国内用です。外国では使用できません」の文言表示、(なお、この表示は81年に削除)。
1978
(株)ジェーシービーに社名変更。
1980
(株)ジェーシービー・トラベル設立。JCBギフトカード取扱い開始。
1981
海外へ進出開始(これまで提携関係にあったAMEXが独自に1980年、ゴールドカードを発行したのを機に、JCBは独自の国産カード路線を採択、海外展開を開始)。初めて国際カードを発行。香港に現地法人を設立。(株)ジェーシービー・インターナショナル(JCBI、世界各地の現地法人統括機関)を設立。
1982
カード券面上に、international文言表示開始。カードに磁気テープを装着。JCBゴールドカード発行開始。FC展開開始。
1985
JCBカードの海外発行開始。
1986
PLUSシステムとATM利用に関し提携。
1987
米国に現地法人設立。
1988
東京ディズニーランドと、オフィシャル・スポンサー契約並びに加盟店契約締結。英国に現法設立。
1989
第3次オンラインシステム(JETシステム)稼動。
1990
JCBプラザ(日本人海外旅行者への海外都市サービス拠点)開設開始。現法開設、イタリア、オーストラリア、ドイツ、グアム。
1991
現法開設、カナダ、シンガポール。国際総合システム(海外加盟店との間の信用紹会、決済業務を扱うシステム)稼動開始。
1992
JCBリボ払い取扱い開始。
1993
米国で国法銀行、JCB BANK、NA設立。台湾に現法設立。JCBカード開発センター設立。
1994
JCBカードセンターー(カード事務総合センター)設立。
1995
輸日本カード・ネットワーク(情報処理、端末データの送受信の仲介、端末販売)を設立。
1997
オーストリアに現法設立。
1998
(株)ジェーシービー北海道(旧北海道拓殖銀行系カード会社)設立。
2000
日本マーチャント・サービス側|(加盟店獲得業務受託)設立。東京ディズニーシーとオフィシャル・スポンサー契約並びに加盟店契約を締結。
2001
い日本ポイント・アネックス(ポイントサービス業務)設立。JCB分割払い(回数型)の取扱い開始。

MasterCard lnternational

アメリカ

1966
東部の銀行14行が、BOA、BankAmericardのFC展開に対抗、同地域のクレジットカードを統合し、信用照会と決済業務とを運営するため、 Interbank Card AssociatiOn (ICA、 MasterCard lnternatiOnalの前身)を設立し、カードのシンボル・マークとして“′”を設定。これに周辺の銀行や銀行カード協会が参加。
1967
カリフォルニアのバンクカード協会が、[master chargeカードを発行。
1968
ICA、海外進出開始。メキシヨ、ヨーロッパ、日本など。
1969
ICA、カリフォルニアのバンクカード協会から、“master charge”の排他的権利と2つの交差する円のデザインを取得。
1973
ICA、コンピュータ化を実施。INAS Cnterbank natiOnal authOrization system)を構築。
1974
カードに磁気テープを装着。
1975
ICA、INET(interbank netwOrk fOr electrOnic transfer)を構築。
1976
BOA、ICAに参加、デュアル発行体制確立。
1979
ICA、MasterCard lnternatiOnal lnc.(MCI)と改称。トレードマークの“master charge”を“MasterCard=MCI”に変更。
1980
MCI、デビットカード(Maestro Card)を発行。
1981
MCI、ゴールドカード発行。 トラベラーズチェック業務に進出。
1983
レーザーホログラムを業界で初めて採用。カード緊急再発行システム(ECR=emergenncy card replacement)を実施。
1984
INASとINETとを統合し、世界規模のBanknetシステムを構築。
1985
ビジネスカードを業界で初めて発行。
1987
中国、People’s RepubHc Of Chinaマスターカード発行。
1988
CIRRUS SYSTEM INC(CanadaのATMシステム)を買収。
1989
グローバル マスターカードATMネットワークを展開。
1991
Thomas Cookグループと提携。MCI、CIRRUSとユーロカードとが提携、欧州にATMネットワークを拡大。

日本

1951
日本信販設立。
1966
日本信販、クレジットカード業務開始。
1967
ダイヤモンドクレジット(DC)設立。日本割賦協会(85年JCIAに改称)設立。
1968
ミリオンカード設立。ICA、DCとMCと提携。両社、国内向けカード発行。
1969
UC設立。ICA、日本信販と提携。DC、国際カード(master charge)発行。カード6社会結成(DC、住友クン、MC、ダイナース、JCB、UC。1984年に日本クレジットカード協会=JCCAとなる)。
1971
MC、海外専用カード(master charge)発行。
1972
ICA、UCと提携。UC、国際カード(master charge)を発行。
1973
日本信販、国際カード(master charge)発行。
1981
DC、MC、UC、国内海外共通カードを発行。DC、MC、UCおよび日本信販、カードに磁気テープ装着。
1988
UC、一般個人向けに 新デザインのカード(80対20比率)を発行。DCがVISAインターに加盟し、デュアル発行の口火を切る。MC、VISAに加盟。
1989
UC、VISAに加盟。第一勧業、富士、三菱、東海の4銀行が主導してMasterCard JAPAN(MJ)を設立。VISA JAPAN、オムニカード協会設立(デュアル発行のため)。
1990
MasterCard International東京事務所開設。
1991
第1回MasterCardセキュリティ研究会開催。日本信販の新カードネームNICOS登上。
1992
MCI東京事務所、MasterCard lnternational JAPAN,Inc.(日本支社)に改組。
1993
MJ、使命を終えて解散。新たに、マスターカード日本協議会および(株)マスターカード決済機構を設立(マスターカード陣営における全面的な加盟店開放が実現)。
2002
MC、UFJカード(株)に社名変更。

VISA International

アメリカ

1958
Bank of America、CaHforniaのFrescoにおいて、カードテスト開始。BankAmericard第1号発行。
1965
BOA、65年までに積極的なFC展開を行い、California全体に基盤を確立。
1966
BankAmericard Service Corp.を設立。ライセンス業務開始。
1970
BankAmericard参加メンバー、全米的な統括機関として、National Bank of Americard lnc.(NBI)を設立。米国内のカード業務を専管。
1973
NBI、BASE Iシステム実施。
1974
NBI、International Bank Card OrganizatiOn(IBANCO)を設立。国際カード業務を専管。BASE IIシステム実施。
1976
BOA、ICAに参加、デュアル発行体制を整える。
1977
IBANCO、カード名をBankAmericardからVISAに、 また、IBANCO名をVISA International Service Associationに改称。
1978
NBI名をVISA USAに改称。
1979
VISAトラベラーズチェック・プログラムを実施。
1980
5年後までに、磁気テープ付きのカードに全面的に切り替えることを決定。
1982
プレミアカード発行。VISA Travel Service Center設立。
1983
エレクトロンカード発行。グローバルATMネットワーク展開。
1985
VISA Travel Voucherプログラム実施。
1987
多通貨決済制度を実施。PLUS ATMシステムと提携。
1997
VISAおよびMCIが、SET Vol.0を発表。

日本

1967
住友クレジットサービス社設立。同社、BankAmericardと提携。
1968
住友クレジットサービス、VISAカード第1号発行。
1977
住友クレジットサービス、VISAの統一ロゴを採用。
1980
VISA JAPAN佛設立。住友クレジットサービス、国内外共通VISAカード発行。
1982
住友VISAゴールドカード発行。カードに磁気テープを装着。
1983
VISA JAPANは)をVISA JAPAN協会(以下、VJ)に改組。VISA International東京事務所(以下、VISAインター東京)開設。
1984
JCCA(前身、カード6社会)設立。
1985
VISAインター東京、世界初のICカードを輸東芝と共同開発することを発表。VJ、VISAの国際規模のコンピュータ回線に接続。オンライン信用照会システムを完成。
1986
日本信販、VISAカード取扱い開始。日本信販・VISA・郵貯ジョイントカードを発行。
1987
VISAインター東京、日本信販に対し、VISAカード発行権(スペシャルライセンシー)を付与(10月)。VISAインター東京、VISA多通貨決済制度を日本に導入。
1988
日本信販が中心となって、国際カードビジネス協会(ICBA)を設立。VISAインター東京、DC、MCと提携。デュアル発行の路を拓く。VISAインター東京、ダイエイーオーエムシーとクレディセゾンにスペシャルライセンシーの資格を付与(6月)。VJ、スペシャルライセンシー3社に対し、加盟店を開放。
1989
VISAインター東京、UCと提携。VJ、オムニカード協会を設置。
1990
VISAインター東京、OCAP(AP地域内のVISAカード業務処理センター)設立。
1994
住友クレジットサービス、写真入リカード発行。
1997
VISAインター東京、スペシャルライセンシー3社に対し、加盟店業務を行う資格を付与。3社は、VISAのフルメンバーとなる。
2000
住友クレジットサービス、最高クラスのプラチナカードを発行。
2001
住友クレジットサービス、三井住友VISAカードいに社名変更。さくらカード佛のVISA・MasterCard部門を事業統合。

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